ポチって明日届く時代にあえて「待つ」価値。私たちが大阪の工場で座椅子を手作りし続ける理由。
こんにちは。カナタ製作所の金田直也です。
スマホを数回タップすれば、翌日には安くて綺麗な家具が部屋に届く時代。
そんな「ファスト」な便利さに包まれた暮らしの中で、私たちはあえて
注文を受けてから製作する「受注生産」という生産方式で座椅子を作っています。
効率至上主義の現代においてなぜ私たちは非効率な「ものづくり」にこだわるのか。
今回はKISEIが大切にしているものづくりの本質とそこにかける想いをお話しします。
1. 「何が必要か」決まってから作る
KISEIの座椅子には完成品の在庫というものが存在しません。
お客様からオンラインストアでご注文をいただいてから、自社工場で職人が「〇〇様の座椅子」として生地の裁断を始めます。
効率だけを考えれば、あらかじめ大量に作って倉庫に眠らせておく方が安く、早く届けられます。
しかし、私たちがそれをしないのは、「あなたのためだけに作られた」という特別感こそがものを大切に育てる愛着の始まりになると思っている。
ポチった翌日に届く大量生産品では決して味わえない「待つ時間」さえも体験の一つにとして捉えるものづくりの贅沢さです。
「明日届く便利さ」よりも、「10年一緒に過ごしたくなる愛着」を。
それが、私たちが受注生産を選ぶ理由です。

2. 大阪の職人技、その「見えない部分」への投資
例えば20代の一人暮らしにとって、3万円の座椅子は決して安い買い物ではありません。
だからこそ、私たちは「絶対に後悔させない品質」を見えない構造に仕込んでいます。
一般的な安い座椅子は使い込むと中のクッションが潰れお尻に金属のフレームが当たって痛くなることがよくあります。
KISEIの座椅子はしっかりと長く使えるレベルのウレタン積層構造を手作業で仕込んでいます。
本当に価値があるものづくりとは「何年か使った後に初めてその凄さに気づくもの」
製作へのこだわりはユーザーの目には見えない場所にこそ宿っています。

3. 狭い6畳の部屋にこそ、「ソファではなく座椅子」という選択
「一人暮らしを始めたら、かっこいいソファを置きたい」
そんな憧れを持つ方々は多いはずです。
しかし、令和のこの時代に都会の6畳1Kの部屋に大ぶりなソファを置くと空間が圧迫されてしまうパターンが多いです。
そこで私たちが提案したいのが日本の伝統的な「床暮らし」を現代の暮らしにアップデートするスタイル。
大きなソファでなくともゆったりと体を預けられるくつろぎの場所を作ることができます。
狭い部屋でも自分の空間への妥協しない。そのニーズへ答えることも現代のものづくりにおける重要な役割だと考えています。

おわりに:私たちが届けているのは、座椅子ではなく「これからの10年」
KISEIのものづくりはただ座る道具を作ることではありません。
安いものを短期間で消費し続けるライフスタイルから抜け出し「本当に気に入った上質な一点モノと丁寧に歳を重ねていく心地よさ」を届けることです。
大阪の工場から、あなたの部屋へ。
KISEIの座椅子が届いたその日から、あなたの「床暮らし」の景色は、きっと新しく変わるはずです。
オンラインショップ担当 金田直也